時代はAIからIAへ

AIは60年以上前から研究されています。1980年代からの第二次ブームで
は、専門家の代わりとなるエキスパートシステムが世界各国作られまし
た。私は三菱電機が1986年に製品化したAIワークステーション「PSI」
を使って開発された「講座履修システム」プロジェクト(昭和女子大学)
のメンバーの一人でした。残念なことに当時のエキスパートシステム
は実用化できませんでした。専門家の知識をすべて引き出すことが難し
かったからです。日本人工知能学会から出版されています。人工知能大辞典(定価45000円)を購入しました。
           
2010年代になってAIのブームが再来しています。技術進歩によって大量
のデータを用いて、人間の脳と同じようにコンピュータ自らが知識を獲
得する「機械学習」ができるようになったことが背景にあります。

1997年にチェス、2015年に将棋、2016年に囲碁の世界でAIがプロに勝利
するようになりました。AIの技術の実用化も進み、スマートフォンの自
動音声対話やロボット掃除機など、実際に使われているものもあります。

6月に開催された第1回 AI・人工知能EXPOで話題となったAI接客システ
ム「KIZUNA(キズナ)」を見学してきました。「聞き返し」をすること
で的確に回答することができ、多言語対応も可能です。やりとりをすべ
てデータとして記録しているので、知識を増やしていくこともできます。
私は「KIZUNA]を横浜で外国人観光客向けに使えないかと考えています。

最近は、AIを人間の代替をするものとしてではなく、人間の可能性を広
げるための技術としてとらえる考え方もでてきました。IA(Intelligence
Amplifier 人間の知能増幅)と言われています。
AI技術は限りなく進化を遂げ2020年東京オリンピックはいろいろな分野で応用され今から最先端技術が身近に体験できることを今から期待しています。
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